『100万人から教わったウェブサービスの極意』を読む

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サービスを立ち上げとツイッターの歴史を学ぶ

今更な本ではあるのですが、ちょっとした縁があり(その話はいずれ・・・)この本を読むことになりました。
IT系では、3年でサービスが無くなることも珍しくありません。ただ、Twitterが今なお根強く残ってる答え合わせと、えふしんさんが一人でサービスをどうやって立ち上げていったのかを理解する良書でした。自分が一番感銘を受けた箇所の一つを引用します。仕様変更のときの心構えについて述べたところです。

[1]今、一番重要なことは何なのか?ビジネス優先なのか、顧客満足度優先なのか?とにかくユーザ数を増やして規模の優位性を目指すフェーズなのか、生き残りをかけた戦いなのか?サービスが存続してこそという判断に至ったときには、場合によっては、残ったユーザーのために前に進むための変更を選択することも大事。
[2]結果として、ユーザーが幸せになれる仕様変更か?運営側のひとりよがりの変更ではないか?
[3]ユーザーから表明されてる不満は、本来の意図を取り違えた事によるものではないか?とくに、ユーザーが運営側の横暴と受け取って不安感から誤解してることもある。その場合には、コミュニケーション方法に見直すべきところがあるということ。
[4]正しい理解に基づく反論で、かつ考え方の相違であれば仕方ないと割り切る。感情のもつれからたとえ一時的にユーザーが去ってしまってとしても、時間が解決してくれることもある。
[5]機能変更がきっかけで騒ぎが大きくなってしまったときには、もとに戻すことを考える前に、違うフォローでカバーできないかを考える。明らかな不具合を除いて、もとに戻すのは最後の最後の手段。もとに戻すなら最初からやらないほうがいい。そこはよく考えてから行う

『100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点』P200より

自分も仕事をしていて、度々仕様変更するか否かの判断を迫られることがあります。かなり悩んで結局やらずじまいだったことも少なくなりません。「なぜ仕様変更するのか?」の問に答えることが出来ず、クライアントとの板挟みになることも多々ありました。そこでの決断する一つの指針が、語られていました。

この記事を書いた人
カオナシ

ITメガベンチャーを辞めスタートアップに転職したエンジニア系PMです。メモ代わりのブログですが、 どうぞ、よろしくお願いします

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